美しき日本の面影  その11 生類との暮らし

    

左 横浜近くの風景 ウィルヘルム・バーガー撮影 1869頃 右端で犬が寝そべっています。               右 桑名宿 一の鳥居 明治中頃

「人力車夫が犬猫をよけて走ったのは、彼らが路上で遊ぶ子供達を避けたのと変わるところはなかった。いずれも、大人にとっては、いつくしむべき小さきものたちだったのである。」
渡辺京二 逝きし世の面影 第十二章 生類とコスモス より


   

左 材木を運ぶ犬 江波信国撮影 着色写真 右 大八車を牽く牛 撮影データ不明 着色写真
  
 
  

左 富士山・乙女峠近くにて 着色写真                                               右 切り出した材木を運ぶ馬と姉妹

 

   

左 馬に乗る女性と馬子                右 奈良・春日大社の鹿  着色写真

    

左 虫売り (風俗画報より)                                        右 お蚕さまに桑の葉をあげる女性

  
   
螢狩りの様子をスタジオで再現した写真

「毎年夏になれば、日本中どこへ行っても、螢狩りに興ずる子供たちの姿が見られる。そうした遠出には、たいてい月のない晩が選ばれる。女の子はうちわを持ち、男の子は軽い竹竿を持ってゆく。(略)
螢狩りの時、子供たちは、この光る虫をおびき寄せる力があると思われる短い歌を歌う。その歌は地方地方によって違い、驚くほどたくさんある。」  小泉八雲 螢より


  

             左 虫売り (スタジオで再現したもの)                  右 虫の音を聞いて涼む美人

虫よ虫 ないて因果が尽くるなら

「心地良いながらも胸苦しい秋の美、夜の声の不可思議な甘さ、森や畑のおかげで不思議と記憶がすぐよみがえってくること、こういったことは、
西洋では類まれな詩人だけが見抜いているにすぎない。なのに日本では庶民みながわかっている、と縁日の虫屋の屋台からきこえてくる鋭い声はいいたげである。」
小泉八雲 虫の演奏家より


    

鵜飼の鵜と鵜匠
 
  

「伊藤は私の夕食用に鶏一羽を買ってきた。ところが一時間後に彼がそれを締め殺そうとしたとき、持ち主の女がたいへん悲しげな顔をしてお金を返しに来て、自分がその鶏を育ててきたので、
殺されるのを見るに忍びない、と言うのだった」。 その鶏は、卵を産むことで一家に貢献しつづけてくれた彼女の家族だったのだ。  渡辺京二 逝きし世の面影 第十二章 生類とコスモス より

    

左 猿回しの親子                      右 金魚売 江波信国撮影 着色写真

   

左   ロバート・フレデリック・ブラム 絹商人(部分)  油彩 火鉢のそばに猫が居ます。                     右 芸者と猫 着色写真

    

  アンベールは言う。日本の「猫は鼠を取るのはごく下手だが、ごく怠け者のくせに人に甘えるのだけは達者である」。  渡辺京二 逝きし世の面影 第十二章 生類とコスモス より


その12 物売りの光景 へ


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